間接よりも直接イきたい

「間接」と「直接」はどちらが良いのだろう。

急にどちらがいいのだろうと聞かれても、そもそも意味がわからなし、意味ががわかったとしてもどちらか選ばなければいけないのは少し理不尽に感じるかもしれない。

でもその理不尽な気持ちは、金魚をすくうのと同じくらいの力加減で、そっと脇に置いてもらえると助かる。

人に何かを伝える時は基本的には直接伝えた方がいいと思う。

人に欠点を指摘する場合などは特に直接言った方がいい。

もちろん直接は言いづらいけど、間接的に伝わると致命傷になりかねない。

いわゆる陰口になる可能性がある。

逆に相手を褒める場合は間接の方がいいと思う。

これは直接でも悪くはないのだけど、間接的に伝わった方が効果が増す時があるからである。

普段は自分を褒めてくれない上司が、実は影で「あいつの成長スピードは計り知れない」などと発言をしているのを知ったら嬉しい。

「成長スピードが計り知れない」という表現自体はナンセンス極まりないけど、褒めてくれたことは自体は嬉しい。

そしてこれは間接的だから通用する。

上司に肩を叩かれ、後ろを振り向くと「お前の成長スピードは計り知れない」などと直接言われたら対応に困る。

「お前の方こそ計り知れないぜ」とはさすがに言いづらい。

また、サッカーの場合は間接フリーキックより、直接フリーキックの方が重要になる。

書いて字のごとく、直接フリーキックは直接ゴールしていい。

名ゴールシーンが生まれる可能性もある。

かたや間接フリーキックは弱い。

一度誰かに当てなければいけない。

ここでの間接は魅力を感じない。

さらにこのフリーキックに関しては、直接フリーキックは間接的にゴールしても良い。

どっちでもありなのだ。

これはヤバい。

完全に間接の出る幕はなくなった。

では「間接キス」はどうだろう。

魅力的な響きではある。

少し恥ずかしさも感じるけど、少なくとも「直接キス」よりは素敵な響きだと思う。

そして、これに関してどちらが良いかと聞かれれば「相手による」としか言いようがない。

間接であってもそいつとするくらいなら毒を直接口に含んだ方がマシだと思うし相手もいるし、直接してもらえるのであればそれなりの大金を積んででもお願いしたい相手もいる。

そしてその相手ももちろん人を選ぶので、この場合は事前に相手に同意を求める必要がある。

「直接いっていいですか?」と聞いておく必要がある。

もちろん断られる場合もある。

「じゃあ間接ならいいですか?」

「じゃあ」の意味がわからない。

間接と直接の問題は奥が深い。