ダメージとの付き合い方

ここ数日「ダメージ」について考えを巡らせている。

だいぶ前に、女性用のリンスか何かのCMで「ダメージを無くそう」としきりに訴えていた気がする。

そう考えると、ダメージとはいうものは人々に敬遠される存在らしい。

確かにロールプレイングゲームの場合でも、敵に与える場合のダメージは一つの快楽になりうるけど、いざ自分が受ける側になると途端にうっとおしい存在に早変わりする。

ダメージに対しては適切な距離を保った方が素敵な人生を送れそうな気はする。

そんな疎ましい存在のダメージにも、唯一許されているポジションはある。

ジーンズだ。

ダメージを施したジーンズは、途端にオシャレアイテムへと早変わり。

チノパンやスカートにダメージがある場合、それはただ古くて汚いだけになるけど、これがジーンズになると話は全然違う。

もちろんダメージジーンズにも最低限のルールはある。

ダメージの場所がどこでもいいという訳ではない。

しかるべき場所にしかダメージは認められていない。

その場所とはもちろん膝である。

転んだ時に手をつくのが遅れて、地面に直接膝からイッた感を強く求められるのがダメジン。

本当なら、膝から血が流れている状態で履くのが一番かっこいい。

見る側からしても「出来立てホヤホヤ感」が感じられて気持ちも高まるし、今日一日は良いことが起こりそうな気がする。星座占いで一位になることよりは3倍くらい嬉しい。

また、膝にかさぶたがある状態で、ダメジンを履いている御人を見かけたら、そのダメジンは一週間以内に完成された可能性が高いと思うので、この場合も少し嬉しくなる。200円の宝くじを買って、200円当たった時くらいの嬉しさ。

そう考えると、この世の中で唯一ダメージが許されいるのは「ジーンズの膝」という大変狭いエリアのみに限られていることが分かってきた。

それが分かったからといって、何がどうなるというわけでもないのだけど、今後もしも膝にダメージを負っている人を見かけたら「いつ頃できたダメージなのか」を気にして、その人の膝をよく観察してあげて欲しい。

あともし、両膝にダメージ負っている人がいた場合、その人は「両手で大事なものを抱えていて、それを守った為に両膝からイッた」と考えて良いと思う。両膝のダメージは勲章だ。