ハッピーな言葉

SNS全盛の昨今。

基本的にSNSに写真をアップする場合は、ハッピーな場面を載せる場合が多い。

手首とカミソリの写真をアップして「今からいきまーす」と投稿する人はいないし、過激な動画を載せてPVを稼ぎたい人でも「大量の睡眠薬を飲んでみた結果」などの投稿をすることはまずない。

そしてハッピーな投稿には、もちろんハッピーな文章を付け加える。

もっとも多いハッピーな言葉はもちろんこれだ。

 

 

 

「楽しかった」

 

 

 

これがもし投稿者の子供と一緒に写っている写真の場合、「もしかして子供の方が書いたのかな?」と見る者を困惑させる語彙力だ。

本当なら「◯◯ちゃんのお子さん、もうそんな文章書けるだねー。すごーい」とコメントを残すかべきなのかもしれない。

しかし子供からしても「俺はそんな稚拙な文章は書かねーよ」と思われかもしれないので、こうゆう場面ではスルーするのが一番無難だと思う。

当たり前ではあるけど、そもそも写真をアップするということは過去の出来事を載せる行為である。

そうなるとそれに付け加えると文章もしっかり「過去のことらしい言葉」にしないといけない。

つまりこういうことだ。

 

 

 

「楽しかった頃」

 

 

 

 

「えっ、今は?」とほぼ全員がツッコミを入れたくなる。

めちゃくちゃ楽しそうな写真と一緒に「このお言葉」が添えられていると更に強くなる。

「頃」というフレーズは非常に強い。

辛い過去を乗り越えた人が「辛かった頃」とか「大変だった頃」とかの言葉を添えて過去の写真を載せた場合には、その投稿はすごく素敵なものになる。

自分がヤンチャしていた頃の写真と一緒に「悪かった頃」などと書いている場合は「今も十分オツムは最悪らしい」と認識できる。

そして見るもの一番困らせる言葉をこれだと思う。

 

 

 

「幸せだった頃」

 

 

 

どうにかしてあげたい。

「なぜ投稿した」と思ってしまうけど、助けてあげたくなる。

この投稿に家族との写真とかが添えられていれば、見るものは何も言えなくなるし、もちろん「イイね」は押せない。

しかしこの投稿をした者が、学生時代の一番のリア充とか、超高学歴で金持ちのボンボンとかの場合は「イイね」どころの騒ぎではない。

もう最高である。