逆立ちしたら敵わねーだろ

「逆立ちしても敵わない」とはよく言ったものである。

そりゃ逆立ちしたら敵わねーだろ。

正常な状態でも敵わないのに、なぜ逆立ちしたら敵うと思った。

「お、これはやべぇ。こいつには逆立ちしないと敵わねーな」と思う奴の心境が複雑すぎて分からない。

しかも、もしそう思ったとしても敵わねーのである。

逆立ちでも正常でも敵わねーのである。

「どうしたって敵わない」と素直に言えばいいのにわざわざ「逆立ちしたって」って言う奴。

もしかしたら逆立ちしたら勝てた過去があるのかもしれない。

カポエイラ使い?

となると「逆立ちしても敵わねー」ではなくて、相手によっては「逆立ちしたらこいつならイケんな」と思う場合もあると言うことだ。

この言葉の語源はどうやらカポエイラ使いにあるようだ。

ではカポエイラが勝てない奴とは一体どんな奴なんだ。

恐らく相当強いはずだ。

そんな強い奴がカポエイラを倒したらきっとこんなことを言うんじゃないだろうか。

「足元にも及ばない」

逆立ちしても足元にも及ばない状況。

これは深刻だ。

どこになら及ぶのだろう。

首あたりか?

逆立ちしてるから足元よりも逆に首の方が狙いやすかった可能性はある。

「正常な状態でも逆立ちしても足元には及ばなったが、逆立ちしたお陰で首には及んだ」

つまり「逆立ちしたらちょっと敵った」と言うことだ。

逆立ちも悪くない気がしてきた。

「逆立ちしても敵わねー」の言葉の重みがちょっとわかった気がする。