オイシイご飯

ご飯を美味しく作るコツはなんだろう。

たぶん素材にお金をかけることだと思う。

素材がよければ美味しいのは当たり前で、イケメンや美人だって何もしなくても他を圧倒している。

むしろ流行りの髪型や、奇抜な服装にすることはマイナスになる事の方が多い。

大事なのは「素材を生かす」ことなので、そのままが一番おいしい。

つまりこのタイプは裸が一番強い。

確かに素材強者達はお互いに、すぐ脱ぎあいっこをしてる気がする。

逆に素材弱者は味付け(加工)が必要になるし、すぐに脱いだりしたら相手の心の準備が追いつかない。

しかし素材が粗悪でも、食べ方やシチュエーションを工夫すれば己の長所は生かせる。

闇鍋の時は超主役。

この時だけは素材強者よりも注目されるし、グロければグロい程もてはやされる。

人間も食材も適材適所。

己の輝ける場所を見つけよう。

私は味音痴だけど、高い焼肉屋や寿司屋に行けば味の違いはわかる。

素材が全然違う。

無駄な調理は必要ない。

その証拠に料理の世界ではこんなフレーズをよく耳にする。

 

「素材を殺さない」

 

殺すのはよくない。

「生かす」のが大事だとさっき書いたのだから、「殺さない」のは当たり前。

でも良く考えると「殺さない」も「生かす」も表現が少し曖昧な気がする。

相手をフルボッコにして、全治半年の傷を負わせ、加害者がその後の証言台で「いやっ、殺してはいないので」と言ったところでそいつの罪が重いことに変わりはない。

それは「生かす」も同じ。

「ギリ生きてるっす」では意味がない。

いっそのこと殺してほしい。

「生かす」ではなくて「活かす」の方がクリエイティブな感じが漂うかもしれない。

でもそれは少しあざとい。

私はこっちの表現の方が誠意が感じられると思う。

 

「素材の邪魔をしない」

 

控えめだ。

調理がもはや「邪魔」の域に達している。

引き算の美学を全面に出して、自分の存在すらも引く精神。

こうなると調理人の存在意義が危うくなる。

なので、それを誤魔化す為にこんな表現を使うことも多い。

 

「素材の味を引きたてる」

 

引き立て役。

「実は俺のお陰で美味しいんだよ」という苦し紛れのアピール。

合コンの時に60点フェイスの隣に20点フェイスが座ると、60点が85点に感じる現象。

すなわち20点選手が25点分のプレーをしたことになる。

つまりは、超ナイスプレーである。