スカートの中のファンタジー

神様はたまにご褒美をくれる。

特に自分が嫌だと思うことを我慢して行っている時に、神様はご褒美をくれやすくなる。

私は日課としてに定期的にジョギングをしている。

でも気分が乗らない日はできれば走りたくない。

今年の夏も終わりを迎えたある日、まだ残暑だったこともあって、その日も憂鬱な気分になりながら隅田川沿いをジョギングをしていた。

そんな気持ちを察してなのか、神様がご褒美を与えて下さった。

隅田川沿いをジョギングしていると、途中にスカイツリーの近くを通ることになる。

その隅田川沿いの防波堤の上で、制服を着た女子高生が2人がスカイツリーをバックにして、携帯カメラで記念撮影を行なっていた。

 

 

そして、ここが大事になるのだけど、私が隅田川沿いをジョギングする時は、防波堤の外側を走ることにしている。

つまり、こういう事になる。

 

 

ありがとう神様。

すき焼きの名称で親しまれている坂本九先生の名曲のサビ部分は、こんな風に始まる。

 

「上を向いて歩こう。涙が溢れ落ちないように」

 

でもこの場合、上を向いて歩いたことによって感動してしまい、逆に涙が溢れ落ちるのではないか。

そんな風に悩んでいたら、私は上を向かずに走って通り過ぎてしまった。

「何をしている。お主は正気か」と、神様はお怒りになるかもしれない。

でも神様、私は正直ビビってました。

ここに懺悔します。

「サッカーのゴール前で、ちょっとボールに触れるだけで得点シーン」状態のところに、急に超高速のグラウンダーの球が転がってきたようなもの。

急な出来事すぎて、足が出なかったのです。

あと私が触ったことによってボールの軌道が変わり、本来ゴールする可能性が残るシーンで、逆にノーゴールになる自体にも恐れました。

それはつまり、急に女子高生が下を見て、「きゃー、変なおじさんが下からスカートの中を覗いてるー」と言われるのにビビったのと同じこと。

「そうです。私が変なおじさんです」と返答する勇気は私にはないのです。

でもこのジャギングコースは往復コース

安心して下さい。

履いていますし、また通りもします。

今度は私自身が「山の神」になり、復路を疾走した。

そして待望の給水スポットへ、私は戻ってきた。

そこに2人の女神はもういなかった。

女神様は天に帰られたのです。

首の角度を変えずに、目線だけを上に向ける練習をしながら復路を走ってたのに、練習の成果を出す場面は結局は訪れず。

私の箱根はここで終わりを迎えました。