ありのままの自分でレリゴ

自撮りが流行っている。

ちょっと前まで、「自分探し」が流行っていたことを考えると、どうやら皆んな無事、自分を見つけたられたらしい。

良かった。

本当の自分とは、案外近くいるものだ。

 

自分を撮る為の「棒」とかを使うと、ちょっと遠目から見た場合の自分も、見つけることが出来るので試してみよう。

本当の自分とは、一歩離れたくらいの距離から見た方が見つかりやすかったりもする。

本当の自分を探す為に「棒」を使うことは良いことだし、賢いと思うけど、自分を偽る為の「某」は辞めた方がいい。

たまにいる。

特に「良いとこの企業」に勤めているヤツほど「某」を多用する。

例えば私が、初対面の人と雑談をしていたとする。

話しの流れで、私が「どんな仕事をしてるんですか?」と尋ねると、自分を偽っている相手はこう答える。

 

「某、金融機関に勤めてます」

 

うぜぇ。

私はこれを何度も経験している。

特に「金融機関」に勤めている若いヤツほど、「某」を使いたがる。

社会に出たばかりの頃は、「御社」とか「弊社」とか「明日(みょうにち)」を無駄に多用したくなる気持ちは分かる。

でもこのタイプは、「仕事の都合上、詳しく言えないんですよ。大手の金融機関なんで。エリートなんで」みたいな態度が透けてみえる。

そして、この返答がウザい1番の理由は、私が「どんな仕事をしているの?」と尋ねているのに、「某金融機関に勤めています」と答えるところだ。

勤め先は聞いてない。

「某」と「金融機関」が言いたいだけらしい。

こいつが、もし八百屋に勤めていたら「某八百屋」と言うのだろうか。

絶対言わない。

「大地が育んだ命を、人々に提供しています」とかいった感じに、濁してカッコつけるに決まってる。

八百屋を舐めんな。

でも自分を偽りたい人の気持ちはよく分かる。

SNOWなど加工アプリが流行っているのも、そういったことが原因だと思う。

実は誰も「本当の自分」なんて、見つけたくないのかもしれない。

SNOWで撮った時を「本当の自分」にして、朝起きて鏡に映った自分を「偽物の自分」にしたくもなる人も多いと思う。

特に好きな異性に会ったりする時には、SNOWを使った方の顔で会いたくなる人もいると思う。

でも、それは違うと思う。

ありのままの姿を見せるのよ。

ありのままの自分になるの。

少しも寒くないわ。

SNOWだけにね。