『歓喜』しているファンはどこにいるのか

人と会わずに、年中家にいると、わかならないことが多くなる。

なにが流行っていて、何にお金が多く使われているのか。

全然わからない。

でも、分かることも多少はある。

特に「ファン」と呼ばれている人たちが、今どんな状況にあるのかは分かる。

「歓喜」をしている。

 

あと、「悶絶」もしている。

なにかの「ファン」と呼ばれる人たちは、年中「歓喜」したり「悶絶」したりしているらしい。

 

「往年のスターと、人気俳優が共演。ファン歓喜」

「人気モデルがスッピン披露。ファン悶絶『可愛すぎてヤバイ』」

 

往年のスターと、人気俳優のファンの双方が、歓喜している状況は見過ごせない。

どちらのファンが、より多くの歓喜をしているのか。

歓喜合戦。

絶対に負けられない戦いがここにはある。

 

「まだまだ若いものには、歓喜では負けないわよ」

「高齢者は黙って年金でもらってな。俺らの時には支給される分からないからな」

 

皮肉と自虐を上手にブレンドした、熱い攻防が繰り広げられる。

その横で、人気モデルにスッピンを披露されたファンは、悶絶をしている。

大丈夫か日本。

そんな狂った精神で年中過ごしていては、医療費がかさみ、国の財政が破綻しかねない。

「平成生まれ、年金がもらえず悶絶」なんてニュースは見たくない。

スッピンを披露したモデルの罪は重い。

裁判官から「動機は?」は聞かれたら、なんと答えるつもりでいるのか。

「若さゆえに…」とでも答えられてしまうと、「若さ」を自慢したかったのか、「若いせいで」軽率な行動をしたのか、一体どちらなのか判断が難しい。

心象の悪さが原因で、長めの懲役を与えてられてしまっても、くじけないでほしい。

獄中から「刑務所ナウ。7年目も最高のムショ生活にしたいな。全ての出会いに感謝だよ」といった風に、新年の抱負を投稿するチャンスだよ。

「ナウ」とか使っている時点で、シャバでの活躍はほぼ無理筋だけど、出所後には精神面でのビフォーとアフターで、フォトよりもハートがジェニックな人間としての活躍が期待できる。

そもそもファンが歓喜や、悶絶していることを、記事を書く人間がなぜ知っているのだろう。

ツイッターか。

出来ればファンを集めて、ちゃんと聞いてほしい。

 

記者 「今回の報道を見てどう思いましたか?歓喜しましたか?」

ファン 「いや、歓喜とは少し違うかな…」

記者 「じゃあ悶絶は?」

ファン 「悶絶とも少し違うような…」

記者 「では一体、どんな感情を…」

ファン 「しいて言えば、共鳴…」

記者 「共鳴⁈」

ファン 「もしくは、融合…」

記者 「融合⁈」

 

事件は現場で起きている。

「レインボーブリッジ封鎖で、ファン歓喜」