昔は悪かったし、すげぇモテた

昔悪かった自慢。この話題ほど気が滅入る話しはない。

「俺、昔は超悪かったんだぜ」と自慢げに語ってくる先輩がいたら「何言ってんすか。先輩の頭の悪さはまだ現役バリバリっすよ」と教えてあげた方がいい。

逆に「昔は悪かったし、今はもっと悪い」くらいのトークなら逆に聞いてみたくなる。

「昔は地元の不良とたくさん喧嘩していたけど、今は自分の子供か嫁にしか手を出さない」とか「万引きなんてケチくさいことはやめて今はオレオレ詐欺やってる」などの成熟した武勇伝であるなば聞いているこちらもドキドキしてくるし通報もする。

あと「昔モテた自慢」というのもたまに聞く。

「何で今はモテないんでしょうね?」と聞いてみたくもなるけどさすがに聞きづらいし、聞かなくても大体わかる。

でも羨ましい気持ちもある。

ずっと前、職場の先輩(30歳くらいの男の人)に「お前は卒業式で女子に第二ボタンをあげたことがあるか?」と私は聞かれた。

もちろん私はないので「無いです」と答えると、その先輩(30歳を過ぎた低所得者のバツイチ)は「俺はあるぜ」と嬉しそうな顔でその時のエピソードを鮮明に語りだした。

こんな先輩(30過ぎの低所得でバツイチのパチンコ好き)にもそんな素敵な過去があるのはビックリしたし、そんな過去すらない私は少し羨ましい気持ちにもなった。

あと「こいつオツム緩めの割にそんな昔のことを細かく覚えてるんだ」と思い、頭の悪さと記憶力は関係ないのかもしれないということを気付かせてくれてたので、その先輩(バカで低所得でバツイチでパチンコ好きで話しつまらない汗っかき)には大変感謝をしている。

そういえば以前に誰かが「過去の自慢話をする人は、その過去がその人の人生のピークになる」と言っていた気がする。

つまり「今後はその時期の自分を超えることはない」と自分でも分かっているので、その輝かしかった時代のことばかり喋るらしい。

バブル世代の人が「バブルの頃はこんなにスゴかった」とよく話すのはこの為であるので「お前の人生も泡と共に弾けからもう黙れ」と誰かが教えてあげた方がいい。

だからと言って「常に未来が最高!!10代の頃よりも今の方が断然楽しいし、60代、70代になってもその時の方が今よりも絶対楽しいに決まっている!!」という超ポジティブ思考にも黙れと思ってしまう。

「じゃあどうすれば良いの?」と聞かれたしても「頼むから黙ってくれ」としか言いようがない。