「今日わたし、ノーパンなんです」

緊張しながらで食事をしてしまうと、「何を食べたか覚えていない」という事態になってしまう時がたまにある。

好きな女性を初めてデートに誘い、食事をした時などにこの状態になりやすいと思う。

例えば初デートで高級で美味しい店に行った場合、テーブルマナーやその場の雰囲気作りに一生懸命になりすぎて、食べ物どころか何を話したかも記憶が曖昧になる。

唯一覚えているのは、メニュー表を見た瞬間に「たけぇな」と思い、明日以降の生活スタイルを一新する決意をしたことくらいだと思う。

あと「別のことが気になりすぎて」食事の味を覚えていない、という事になる場合もある。

店内が妙に臭う店でデートをしてしまったら「くせぇ店デート」としての苦い記憶しか残らないし、夜景を見渡せる店でメシを食べたら「君の方がもっと綺麗だよ」などと言ってしまい、今度は自分の臭いセリフのせいでデザートの味すらも苦くなる。

 

 

この前「ほぼ日」で、高田純次氏がある女性と食事をした時の出来事を話していた。

高田氏とある女性が寿司屋に行ったときに、女性は寿司屋の中で突然こう言いだした。

 

「高田さん、今日わたし、ノーパンなんです」

 

これを言われた高田氏は、そこから「何食ったか覚えいない状態」になったらしい。

これは誰でも驚くと思うし、記憶も飛ぶ。

「驚いて何を食ったか覚えていない状態」なので、一瞬「俺がパンツ食ったのかな?」と錯覚してしまうかもしれないけど、女性にパンツがないのは自分が驚く前からだし、もしもパンツを食う場合はシャリと一緒が良い。

寿司屋の職人も、その異次元な世界にビックリして「これが本当の下ネタですね」などといらないツッコミをしてしまい、場内は混迷を極めるだろう。

しかし「今日わたし、ノーパンなんです」の文言は強い。

あの高田氏でさえ「俺もノーパンなんだ」程度の軽いギャグすらも返しことができずに、かなり翻弄されたらしい。

もしも私が女性に言われたとしても、もちろん何も返すことはできないと思う。

「へぇ〜」くらいのリアクションをして、「ふ〜ん」みたいな顔をしながら「別に驚きも興奮もしませんけどね」みたいな慣れた感じを出してカッコつけるのが精一杯だと思う。

そしてその女性は最後に、「ノーパンがジョークであること」を高田氏に伝えたらしい。

もしも私がそれを伝えられたしても、「ふ〜ん」みたいな感じを継続して、がっかりしてない感じを全力で出したと思う。