銭湯に行くと、いつもこう思う。
「女風呂、覗いてみたいな」
これは一つの夢である。
人権活動家のキング牧師も、「私には夢がある」と豪語していた。
私も同じだよ、キング。
アイ ハブ ア ドリーム。
「お前と、キングの夢は全然違う」と思うのは早計。
私と、キング氏の夢には、実は共通がある。
それは「肌の色の違いなんて、関係のない世界」
つまり、突き詰めればこういうことになる。
透明人間。
透明な人間になったら、やることは一つ。
キングは下半身も、キング。

でも、この有名な演説が行われたのは、1963年。
透明人間=風呂の考えは、もう古い。
「時間よ止まれシリーズ」などのお陰で目の肥えた現代人は、もっと高みを目指す意識高い系。
たぶん、このシリーズのVRバージョンも、もうそろ出るはずなので、わざわざ現地に赴く必要はなくなる。
そうなると、現代がもし透明人間になれたら、人は、いやっ、男は、まず始めに何をするのだろう。
真面目に考えると、意外と難しい。
透明なので、どこでもいけそうだけど、たぶん人の体に触れられないはず。
でも透明人間になれたら、普段は家でダラダラしているタイプでも、いつもの30倍くらいはアクティブに活動すると思う。
結果的に、まず最初に行く場所は、ここになる気がする。
女風呂。
進歩がない。
人類が、猿から人間に進化したというのは、ウソかもしれない。
テクノロジーの進歩で、宇宙にもいけるようになったけど、根本的な成長は皆無。
月に到着した時にアーム・ストロングが、「人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩だ」とか言っていたけど、それも怪しい。
結局、映画「猿の惑星」的なオチの方が、人類にはお似合いなのかもしれない。
でも、その猿みたいな脳みそで、よく考えてほしい。
透明になって、相手の体に触れられないということは、恐らく、自分の体にも触れることは出来ない。
これほどがっかりすることが、かつてあっただろうか。

そもそも、現代の銭湯に、私たちの「夢」を叶えてくれるような、フレッシュな方々はいるのだろうか。
透明人間になって初めて、「少子高齢化」の問題を深く考えざる得なくなる。
でも、猿知恵だって、真剣に考えれば道は開ける。
マンションとかに行こう。
港区あたりの、セキュリティーきつめのタワマンとかは、期待度高め。
成金野郎とアイドル崩れが、イチャこいてそう。
大学にある女性寮なんかは、超激戦スポット。
これ以上書くと「週刊SPA!」みたいな問題になるから、終わり。