ドラマが全く起きない子育て

最近は「不良」という人種が減少傾向にあるらしい。

確かに街を歩いていても怖そうな若い人は少ない気がするし、田んぼのど真ん中でイカついバイクと集合写真を撮る事が生きがいだった人たちに夢と希望を与えてくれた伝説の雑誌「チャンプロード」も今では休刊。

あの雑誌に載るようなタイプの人たちは近くにいるとちょっと困るけど、遠目に見る分には割と楽しい人たちなので、そういう人たちが減るのは少し残念な気もする。

あと不良の減少とほぼ同時に、反抗期を迎える子供というのも減っているらしい。

これには良い面と悪い面があると思ってる。

では、まずは良い面の方からいこう。

当たり前だけど子育てが楽になる。

尾崎豊の影響で思春期あたりに盗んだバイクで走り出されるのは困るし、夜の校舎の窓ガラスを壊して回られるのも出来れば遠慮してほしい。

特にガラスの方を実行する場合は暖かい時期を狙ってほしい。

冬の時期に外の風がもろ教室に侵入するのは生徒たちが可哀想だし、雪が降ったりなんかしたら逆に幻想的に雰囲気になって間違いなくイケてるグループの男女がバッチリはしゃぎ出すだろうからそれを考えるとイライラする。

尾崎氏の歌の影響で多くのバイク保有者と学校が被害に遭われた事を思うと、いたたまれない気持ちになる。

でも浜崎あゆみがもしも「リストカット」の歌とかを歌ってたらたぶんスゴいことになってたんだろうなぁと考えてみたりすると、カリスマという人達の影響力には心底感心する。

次に悪い面の方にいこう。

一見デメリットはないようにも思えるけど、実は致命的な弱点がある。

ドラマが起きない。

鉄板の「あの」やりとりが起こらなくなる。

分かりやすくする為に一応例文を用意をしておいた。

大体こんな感じだと思ってほしい。

 

 

この「育ててくれなんて頼んだ覚えはねーよ」がかなり重要になってくる。

基本的に己の成長のサポートを実の親にお願いする子供はいないと思うけど、もしもこれが実はお願いをしていたとしたら。

それはそれで大変なことになる。

まず幼い子供が実の親に対して「育てて下さい」と頼んでいる姿はどう考えても異常だし、もし運良く育ててもらっても口喧嘩の最中に「誰が育てたと思っているの!?」と言われたら返す言葉がない。

「それについては感謝してるよ。ありがとう母さん」とでも言おうものならすぐに仲直り。

これでは全くドラマが生まれない。

ドラマがないまま子供が成長するのも悪くないけど、その子供が将来結婚をして式を挙げた時にはちょっと困るかもしれない。

結婚式で最も感動する「親への感謝の手紙を読むシーン」の時にそれは起きる。

 

 

これでは誰も納得しないと思う。

バイクを盗もう。