占いの前では人はみんな無力になる

「よく当たる占い師」というのはいつの時代でもいる。

大昔には卑弥呼がいたし、現代では「なんとかの母」みたいなウルトラマン的なネーミングの人は1人はいて、いつの時代でも「よく当たる占い師」には需要がある。

あと最近では「しいたけ占い」という、擬人化したしいたけが占いをしてる本が売れてるみたいなので、占ってさえしてくれれば人だろが食材だろうが形は選ばない人というのも結構いるらしい。

でも占いには落とし穴もあるので注意してほしい。

例えば、よく当たる占い師のところに行って「運命の人とはいつ出会えますか?」と尋ねてみる。

よく当たる占い師はこう答える。

 

 

これは嬉しい。

どうやら私は今年の9月に運命の人出会えるらしい。

でもよく考えてみると違う可能性もある。

占い師は「今年」とは一言も言っていなかった。

なのでもう一度しっかりと確認しておこう。

 

 

良かった。今年だった。

でもまだ疑問は残る。

もしも5月とか相性の良さそうな女性と出会ったらどうすれば良いのだろう。

そこで出会った女性は一切相手にしないで、9月一点張りでいくのが良いのだろうか。

それともある程度キープしながら9月までは相手に決定打を与えないようにして、もしも9月になにもなかったらキープしてたヤツで妥協するのが良いのだろうか。

一応そこも確認しておこう。

 

 

絶対なら安心だ。

じゃあ5月の女はキープしておくのも悪いから、ある程度はちょっかい出したら切っておくか。

でもまだ疑問が残るぞ。

今年の9月とは言っても、9月のいつなんだろう。

前半なのか、後半なのか、もしくは中頃なのか。

間違えて前半のヤツに資金と精力を注ぎこんだ後に、後半の方で「運命の人っぽい橋本環奈似のギャル」が来たらどうしよう。

環奈似のギャルなら前半に注ぎ込んだ精力は余裕で回復できるけど、資金の方はそう簡単にはいかない。

だからといって9月の前半に牽制しすぎてもチャンスを逃しかねない。

そこもちゃんと聞いておこう。

 

 

よかった。

これで海南戦の赤城が退場した後の流川みたいにペース配分を考えないで試合に臨めるぞ。

1年の時からずっと海南戦を楽しみにしてたのに足捻るとか、なんなのアイツ。マジで。

でも「9月前半」とはいっても範囲は広いな。

10日間はある。

本当はそこも確認しておきたいけど、そろそろ占い師もキレるかもしれないから我慢しておくか。

あとは「運命の人」のタイプだけは確認しておきたい。

「嫌よ嫌よも好きのうち」のような最初は脈があんまり感じないタイプなのか、それとも「出会って秒で合体」みたいなアダルトビデオのタイトル的なタイプなのかはっきりしておかないと、戦略を誤る恐れがある。

 

 

よかった。分かりやすい。

即子作り系ね。

でもいくら運命の人でも、ビジュアルがいまいちだったらどうしよう。

人のこと言える顔ではないけど、一応最低限のラインはもうけている。

小学三年生の棒高跳びくらい低めのバーだけど、それくらいは超えてもらいたいと思ってる。

多分大丈夫だと思うけど、一応そこも確認しおくか。

 

 

小ニか。

思ったより低めできたな。

やっぱ5月のヤツも一応キープしておくか。