「北風と太陽」で太陽が勝った本当の理由

 

ー本日は童話「北風と太陽」のメインキャスト務める、あのお二人に来て頂きました。

ではまず北風さんに伺います

なぜあなたは旅人の服を強風で脱がせると思ったのですか?

 

北風「過信があったのだと思います。『布団が吹っ飛んだ』という国民的ギャグができるくらいに風の強さが市民権を得ていたので、旅人の上着ぐらい簡単に飛ばせると勘違いしてしまいました。でも・・・」

 

ー現実は違ったと?

 

「はい。冷静に考えてみれば当たり前なんですよね。布団はただ干してある状態ですが、旅人の上着は人が着ているのだから抵抗されますよね。露出狂でも無い限りは(失笑)

しかも私は予想外の事態に焦ってしまって、旅人の服を飛ばそうとしてより一層強く風を吹いてしまいました。

結果的にこれが致命的なミスになりました

 

ー旅人はより強く上着を羽織ってしまったんですよね。

 

「はい。でもこれも当たり前ですよね。風が強く吹いてガードが甘くなる人間なんていませんし、何よりも風は体感温度を下げますからね。

風速1メートルで体感温度は約1度下がると言われてます」

 

ーそれでは上着は超マストアイテムですね。

では次は太陽さんに伺ってみましょう。

 

太陽「よろしくお願いします。私は隣の北風さんの行動を見ていて『あれ?おかしいぞ』と思ったんですね。『いつもの北風さんと違うぞ』と」

 

ーと言いますと?

 

「いつもだったら、もっとこう・・・緩急があるんですよね。強弱のメリハリが

あえて無風の時間を長くしてから、突風を吹くとか。

でもその時の北風さんにはそれがなかった」

 

「焦ってましたね」

 

「ええ。それは横で見ていて分かりました。なので逆に私は冷静になれました。

あと、皆さんにまず知っておいてもらいた事があります。

私たちの勝負結果を知っている人は『太陽の方が有利じゃね?。暑ければ誰でも上着脱ぐっしょ』と思う方が多いですが、それは違います。

今回のような乾燥した砂漠エリアでは、日差しが強いと逆に上着を着て肌を守る場合が多いです

 

ーUVケアですよね。

 

「はい。なので単純に日差しを強くすれば上着脱ぐというものでもありません。

でも今回は幸運なことに、北風さんが強風で旅人の体温をだいぶ下げくれてました。

なので私はこう思いました。

『もしかしたら今なら旅人は日差しを欲しがるかもしれない』と」

 

ーほう。それはなぜ?

 

「ありません?悪天候が続いた後に日差しが恋しくなる事。

それと同じで、旅人もあまりの風と寒さのせいで太陽が恋しくなっていたんですね。

なので私は強い日差しではなくて、心地よい、日光浴がしたくなるような熱量になるように心がけました。

相手の喜ぶ日光量です。

実はこの童話の本当の教訓は『布団は吹っ飛ばすよりも天日干し』だと思ってます」

 

ーなるほど。大変参考になります。今日はわざわざお越しい頂いてありがとうございました。

太陽さんはこのまますぐお帰りになる予定ですか?

 

「ええ。私の住まいは結構遠いので」