チンコと謝罪は角度が大事

謝罪は難しい。

とくに、仕事の場面などで、激おこでプンプンしてる人に対しての謝罪は困難を極める。

「お金とかの問題ではなくて誠意を見せろ!」と自分で言っておきながら、「さっきから謝ってるだけじゃねーか!具体的にはどんな保証をしてくれるんだよ!」みたいな連続技を繰り出してくるので全然さばき切れない。

プンプン族は理屈よりも感情で攻めてくる。

そして僕自身は感情が乏しく、理屈っぽい人間なので、この手のタイプの人に会うと苦戦する。

もちろん悪いのはこちら側。

相手が怒る理由もそれなりにはわかる。

でも対処の仕方がわからない。

僕は、責任を取って仕事を辞めて無職になるのは全然構わないし、まっとうな理由で払える額なら相手にお金を払ってもいいし、してほしいなら土下座をしても構わないと思ってる。

でもそれを伝えると、相手は確実に怒って、大体こんなことを口にする。

 

 

「そーゆーことじゃねーんだよ!」

 

 

じゃあどういうことなんだ。

でも、こんなめんどうな事からも学べることはある。

僕が前に経験した謝罪。

相手は、僕からすると些細なことだと思えるようなミスに対して怒りくるっていた。

僕は休日に出勤をして、プンプンのところに会社の上司と一緒に謝罪に行った。

僕はひたすら謝った。

上司もひたすら謝った。

それでも相手の怒りは全然おさまらない。

 

 

「責任をとって僕が仕事を辞めます」

 

 

めんどくさいからそう言おうかと何度も思った。

けど、平成以降のプン族には変な常識があるので、必殺「そういうことじゃねーんだよ!それじゃ俺がヤバイ奴みたいじゃねーかよ!」を使ってくるし、僕がそんな発言をすると上司が困る。

余談ではあるけど、基本的にプン族は自分のことを「正常」だと思ってるフシがある。

とにかく相手の怒りが収まらないので僕は困った。

そして謝罪の途中で気づいたのだけど、相手が怒っている原因の一つに、どうやら、僕の謝罪の態度の悪さがあるらしい。

自分的にはわざわざ休日に出勤してるし、これ以上めんどくさい事にしたくないので、精一杯謝っているつもりだったのに、どうやら相手にはそう映らなかったらしい。

 

 

「ゲザー(土下座)をかますか」

 

 

僕はそう思った。

昔に一度、土下座をして謝った時には逆効果で完全に失敗したけど、ここでリベンジを果たす時かもしれない。

そんなことを考えていたら、隣で一緒に謝ってくれていた上司が起死回生の一手。

上司は、自分自身が90度近いお辞儀しながら「申し訳ございませんでした」と言い、その体制のまま右手で僕の後頭部を掴み、そして僕の頭を床の方押さえつけ、僕に90度以上のお辞儀をさせた。

そのタイミングで僕は言った。

 

 

「本当に申し訳ございませんでしたぁー!!」

 

 

野球部のノリ。

これは完全に決まった。

僕は「これだよこれ。上司に頭を押さえつけられながらのダブル謝罪。まさに半沢直樹の世界。観たことないけど」と思いながら、頭を下げた状態でうっすら微笑んでいた。

そして、2人が約90度のお辞儀をした状態で10秒ほど静止。

これで流れは変わった。

相手の怒りが徐々に収まっていくのがわかる。

 

 

「お辞儀の角度か…」

 

 

僕は学んだ。

それまでは僕は、飯尾(ずん)の「ぺっこり45度」くらいの角度で謝っていたのだけど、どうやらそれが相手にとっては生意気に感じたらしい。

土下座だと大げさだけど、45度では浅い。

90度から100度くらいがベスト。

正直、僕が謝罪をされる立場だとして、2人同時に90度のお辞儀をされて10秒も制止されたら「うわ〜。話しが通じずらそうなアホが2人きたぁぁ」とウンザリするけど、上司が言うにはこういう謝罪は結構ウケが良いらしい。

ありがとう上司。

チンコと謝罪は角度が大事。